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● 群ようこ

「オトナも子供も大嫌い」(筑摩書房)

幼稚園を途中退園させられたアケミ。この個性的なヒロインの中学受験までが書かれた小説である。主人公も個性的なら、彼女の父親も家族を巻き込むほど個性的に書かれている。

アケミの学校生活のこと、なぜ、どうして、この疑問を子供の目をとおしてはつらつと書かれている。

この小説の元になっている時代は、まさに私が子供時代に過ごしてきた時代である。トイレに関しても、またラジオ番組、テレビ番組、私たち当時の子供達が夢中になっていたものが私の目の前に現れ消えていく。今思うと、私自身、アケミに被さる部分がある。

昔の人情味と言おうか、近所のおじさんおばさん、また友達とのつきあい。なつかしいなあ。 この小説を読んでいて、まるっきりあの頃のことだ。もう、あれから40年もたつかと思うと、もう1回子供のころに帰って、アケミみたいにちょっと風変わりな子供になってみたいと思う。

(文/ののこ)

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「都立桃耳高校─神様おねがい!篇」(新潮文庫)

ちょっとユニークで太めな少女タヤマシゲミが主人公のこの小説。中学3年の時から高校受験、そして高校生活をシゲミの目を通して友達や先生とのふれあいが書かれいる。

時代はまさに私と重なる1970年よど号ハイジャック事件が起きたころである。グループサウンズ、ビートルズ、パックインミュージックなどなど私たちの世代には懐かしい名前がたくさん出てくる。私自身のシゲミのようにラジオの深夜番組、グループサウンズなどなど夢中になって聴いたものだ。思わずあの頃の自分と重ね合わせてしまった。

この「神様おねがい」は、あこがれの男の子のそばに席替えさせて、 そういう切ない願い、好きな男の子に告白したい。その当時の純情な女の子の気持ちがさらっとした文章で書かれている。もちろんお腹をかかえて笑えるシーンもあるけれど。

あの頃に自分が戻れたら、もう1回青春をやり直したい。懐かしい友人と会いたいし、好きだった男の子に今度こそ告白できたら・・考えたらきりがない。

(文/ののこ)

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「先人たちの知恵袋−ことわざエッセイ」(清流出版)

『ちりも積もれば山となる』『シュに交われば赤くなる』など、先人の残したことわざ、故事成語を著者自身の生活に当てはめて、なるほどと、うなった一冊。

日ごろ私達が見過ごしがちな出来事をことわざに当てはめていく、その独特の視点には感心し、また笑ってしまった。

物事を常にいろんな視点から眺めていく事の楽しさを感じた一冊。続きを是非読んでみたいものです。

(文/あんこ/B-Search NEWS No.71より)

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